ミヤマカラスアゲハ
公園の入り口にあるベンチに腰掛けて自販機で買った缶コーヒーを飲んでいると、目の前にあるプランターの花に一匹のミヤマカラスアゲハが飛んできて蜜を吸っていました。青緑色の光沢が美しい。
日本自然保護協会の2008~2017年の調査報告によると、昆虫の減少が著しく、特に蝶類は調査対象の約4割で国が絶滅危惧種と判定する基準を上回る減少率でした。減少が目立ったのはミヤマカラスアゲハ(1年間の減少率31.4%)やオオムラサキ(同16.1%)、ギフチョウ(同8.8%)などです。調査した87種の蝶のうち34種が絶滅危惧種の基準を満たす減少率でしたが、実際に指定されているのはギフチョウなど2種類に留まっています。
里山の環境が変わったことが主な原因と考えられ、環境を守る取り組みの強化が必要です。
(宮原 秀仁)