専称寺の紅葉 春になれば桜を見に出かけ、秋になれば紅葉を追い求める。しかし仕事に左右されて、ちょうどいい時期にはなかなか見に行けない。近くの新村にある専称寺は通勤の途中にあるので、いつでも立ち寄ることができる。ここの本堂前の紅葉は実に見事である。時の流れを忘れてしばし眺めていると、去り行く季節の寂しさが心の中を通り過ぎていく。黙って立ち並ぶマスクを付けた地蔵達は、この深い紅を目の前にして何を思うのであろうか?(宮原 秀仁) 羽 音銀色の径