川音に耳を澄ませて
半日ほど時間が空いた時には、健康と気分転換のために首にカメラをぶら下げて里山に散歩に出かける。気に入った景色や草花や昆虫を見つけると気軽にシャッターを切る。このカメラDSC-RX100M5は掌に納まる大きさで苦にならない。一眼レフではないが、それなりに満足のいく写真が撮れるので気に入っている。
山間の渓流を歩いていると、小滝に出くわした。川音に耳を傾けていると心のコリが和らいで行く。傍らに腰をおろして流れを見ていて、ふとこの流れを写真に収めたいと思った。できれば流れをシルクのような滑らかな画像として納めようと考えた。そのためにスピード優先モードにしてシャッター速度を2秒にした。シャッター速度が長いのでどうしてもぶれてしまうため、三脚で固定してシャッターはセルフタイマーを使った。ホワイトバランスは水の青さを出すため、蛍光白色を選んだ。F8.0でISO125にした。
このようにして撮り貯めた写真の中から、患者さんの癒しになるようなものが、待合室のギャラリーに飾られている。
(宮原 秀仁)